最近思うこと
このコーナーは「最近思う事」をただ思うままに書き綴ったものです。皆様のご意見ご感想をお寄せ下さい。
| ☆「苦情」メールをいただいて(平成18年3月16日、院長 絹谷正之) |
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最後にこのコーナーをアップしてからもう2年以上が経過しました。その間に当院には色々な変化がありました。患者数の予想以上の増加、理事長の現役引退、予約制の導入など。そして、最近以下のようなメールを患者さんからいただきました。 > お世話になっております。 確かにこの方の言われる通りだと私も思い、早々にお詫びのメールを返信させていただきました。 |
| ☆最近の「わからない事」について(平成15年6月20日、院長 絹谷正之) |
| 久しぶりに「最近思う事」を書いてみることにしました。最近はよく「わからない事」ばかりのような気がします。例えばイラク戦争は一体何だったのでしょうか?世界中で巻き起こった反戦運動や国連の意見を無視して、米国と英国は武力行使に踏み切り、でも終わってみれば大量破壊兵器は未だ見つからず、フセイン大統領もその生死すら分からない状況が続いています。一体誰の為の戦争だったのでしょうか?イラク国民はこの戦争で本当に幸せへの一歩を踏み出せたのでしょうか?”やっぱり”米国や英国の為の戦争だったのでしょうか?我が国の首相は「フセイン大統領が見つからないからといってフセイン大統領がいなかったことにはならないのだから、大量破壊兵器が見つからなくても大量破壊兵器がなかったことにはならない」などと開き直りとしか思えない「軽い」答弁を国会でしています。全く情けない限りです。またSARSについても、その正体は一体何なのでしょうか?幸いにして日本ではまだその感染例は出ていないようですが、恐ろしい感染症が発生してしまったものです。一説では「化学兵器」の一つとして開発されたのではないかと言われていますが、どうなのでしょう?今はもうそういう時代なのでしょうか? そしてかなり次元が違うのですが、もう一つよくわからないのが広島カープの山本監督の采配です。ハースト、東出の執拗なまでの先発起用や新井の4番固定への固執、それでいて打順の組み換えの多さなど謎だらけの采配です。昨日の対巨人戦でも、石原への2度にわたるチャンスでの強硬策やブロックの交代時期、福知起用のタイミングなどどれか一つでも違っていれば勝てていたかも知れません。何か僕のような素人にはわからない理由があるのでしょうか?確かに「監督業」は大変な仕事だと思います。色々な場面で「判断」をしていかねばなりません。そしてその結果がすぐに現れます。上手くいけば選手の功績、上手くいかなければ監督の責任が問われます。医者の仕事も少し似ています。スタッフを指揮しながら個々の患者さんに対して「判断」をしていきます。上手くいく事ばかりではありません。色々な症例を経験して医者は成長していきます。 |
| ☆米国同時多発テロについて(平成13年9月20日、副院長 絹谷正之) |
| 皆さんもご存知のように、先日の9月11日にアメリカで同時多発テロ事件が起こりました。私はたまたま自室でNHKテレビを見ていてこの事件を知りました。あまりの惨劇に言葉を失ってしまいました。ニューヨークにはこれまでに何度か訪れたことがあり、また知人がマンハッタンで働いており、色んな意味で衝撃的な出来事でした。起こってはならない事が現実に起きてしまったと言う虚脱感、なぜ防げなかったのかと言う失望感などが入り交じった感情にとらわれました。 その後、事件の内容が徐々に明らかになるにつれて、人間の愚かさを痛感しています。世界はこれまでの多くの戦争により「平和」や「生命」の大切さ、尊さ、「戦争」の悲惨さ、愚かさを十分学んだとばかり思っていました。しかし現実は、今だに多くの人間は自己中心的で、「平和」や「生命」よりも自己の「利益」ばかりを追求しているようです。確かにテロは卑劣極まりない行為で、決して許されない事だと思います。しかし、その後のブッシュ政権の行動には多くの問題があるように思います。犯人をイスラム原理主義者のオサマ・ビンラディンらのグループと決めつけ、それを保護しているアフガニスタンに対して報復行動を起こす準備を着々と進めています。また、アメリカ議会やアメリカ国民もその多くがブッシュ政権の行動を支持し、アフガニスタンの非戦闘員(一般市民)がその報復行動によって犠牲になることはやもえないと考えています。報復は次の報復を引き起こすと言う事に気付いていないのでしょうか?なぜこのようなテロが起こったのか真剣に考えてみる必要はないのでしょうか?今回のアメリカの一連の行動にはアメリカの「傲慢」さを感じます。アメリカは常に正しく、アメリカのすることは正義でそれに反抗するものは全て悪だと言った考え方が伝わってきます。今回のようなテロにまで彼等を追い込んだものは一体何なのか、今後このようなテロを防ぐための方法は報復以外に本当に無いのか、もっともっと慎重に検討、議論をすべきなのではないだろうか。 一方、日本政府の対応はお決まりのように「アメリカ支持」一本である。もし、今後アメリカがアフガニスタンを武力攻撃し、一般市民に犠牲者が出た場合、それは我々日本人もその片棒を担いだ事になるのです。本当にそれでよいのでしょうか? 皆さんはどのようにお考えでしょうか? |
| ☆日本初の代理出産について(平成13年5月20日、副院長 絹谷正之) |
| 新聞、テレビ等で日本で初めての「代理出産」が報道されました。先日(5月18日)広島での慶応大学産婦人科の吉村泰典教授の講演で「代理母、借り腹は日本では禁止の方向」と聞かされたばかりだったのでとても驚かされました。詳しい事情は当事者達(患者さん、ご主人、患者さんの妹さん、根津医師など)しか分からないことでしょうが、報道された内容からは今回の事に私は共感を憶えました。私はまだ生殖医療に携わるようになってまだ数年であり、今回のような患者さん(子宮摘出により自分の体内での妊娠の可能性を失った方)に出会ったことはまだありませんが、子宮摘出を余儀なくされ、しかし自分達の子供を望む夫婦に対して他人がその治療を「禁止」することがはたして正しいことなのでしょうか?許されるのでしょうか?国家が定める法とはそのようなことをも規制するものなのでしょうか?代理母となる女性の健康や生まれて来る子供の将来に対する危険性をその「禁止」の理由にしているようですが、予想される様々な状況に対して十分慎重に検討したカウンセリング、インフォームド・コンセントのもとでは「代理出産」はよいのではないでしょうか。つまり無条件で認めることは確かに危険があると思いますが条件を満たせば認めるべきではないでしょうか。 「All or none(全または無)」ではなく「Case by case(状況により判断)」だと思います。全面的禁止(ドイツ、フランスなど)や全面的許可(アメリカなど)にすることは簡単です。しかし条件付きで認めることにこそ日本人の良識があると思います。 多くの方は私と同様の考えかも知れません。しかし一方で我々医師に対する信頼感の欠如が法的規制の方向へ進ませているのではないでしょうか。事実、信頼に足りない医師が多く存在していることは確かです。 皆さんはどのようにお考えでしょうか? |
| ☆日本産科婦人科学会社保保険学術委員会の報告について(平成12年10月22日、副院長 絹谷正之) |
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委員 秋山 敏夫,石丸 忠之,岩田 嘉行,植木 實,大屋 敦,工藤 尚文,上妻 志郎,佐々木 繁,白須 和裕,新家 薫,関谷 宗英,塚崎 克己,野津 志朗,野原 士郎,平川 俊夫,前原 大作,松岡幸一郎,松田 静治,宮崎亮一郎(以上20名) 1.平成11年度の主な活動内容 5)(4)について、ART(補助生殖医療のことで主に体外受精のこと)の保険収載の要望書の提出を現時点での社保情勢を考慮して止めたとは一体どういうことなのでしょうか? |
| ☆不妊医療はどうあるべきか?(平成12年10月18日、副院長 絹谷正之) |
| 「とにかく妊娠すればどのような治療法でもよい、少しでも若いほうが成功(妊娠)しやすいのだから子供が欲しければ早くに体外受精ー胚移植を受けるべきだ」という意見を述べるひとがいますが、それは必ずしも正しくないと思います。まずは「より自然に近い、より侵襲の少ない治療法での妊娠」を目標にすべきだと考えています。決して体外受精ー胚移植や顕微授精などの高度生殖医療が危険な治療法と考えているわけでありませんし、それらが必要な方が数多くおられるのも事実です。当クリニックでも今年4月から体外受精ー胚移植を開始し既に多くの方が妊娠されています。しかし、それらの治療は時間的、身体的、経済的な負担を強いるものであることを考えれば、それらをしなくても妊娠できるひとにそれらの治療を行うのはやはり好ましくないと考えています。つまり、体外受精ー胚移植や顕微授精などの高度生殖医療が本当にその人に必要なのかどうかを見極めることが今の不妊医療には求められていると思います。 当クリニックには他の施設で体外受精ー胚移植を受けたが残念ながら妊娠せず、「本当にわたしには体外受精が必要なんだろうか?今後は失敗しても体外受精を続けるしかないのだろうか?」といった悩みをもった方が受診されます。その中にはその後当クリニックでの人工授精(AIH)で妊娠された方もおられますし、自然妊娠された方もいます。たしかにそのような方ばかりではなく、やはり体外受精以外に妊娠の見込みがなく、当クリニックでの体外受精で妊娠される方もいますが、腹腔鏡検査を受け、自分の身体のことを十分理解し、その後の治療の方向性を見い出していく方もおられ、様々です。 当クリニックは開設当初より、十分な説明を行い十分な理解を得てから患者さんひとりひとりに納得のいく検査・治療をしていくことを基本方針としていますが、その重要性を痛感する今日この頃です。 |
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