| Q3: 体外受精ー胚移植を受けるには何か済ませておかないといけない検査があるのですか? |
| A3: 日本では「不妊症であり、体外受精以外の治療法では妊娠が望めない夫婦(法的に認められた)に対してのみ行う」ことに日本産科婦人科学会の会告ではなっています。しかし、体外受精以外の治療法では妊娠が望めないかどうかを判断することは一部の(両方の卵管がないとか運動精子が0であるとか)場合を除いて極めて困難です。またA2でお答えしましたように、今日体外受精ー胚移植は様々な患者さんに有効な治療法です。ですから、いま診てもらっている先生から体外受精を勧められたとか、体外受精ってどんなものかなと思っている方は遠慮なく一度話をききに来ることを勧めます。 |
| Q6: 体外受精ー胚移植を受けるには入院が必要ですか? |
| A6: 以前はこの治療法は入院を必要としていましたが、現在は採卵方法が改善され、移植後の安静時間も長時間は必要ないことがわかり、入院の必要はなくなりました。当院でも採卵後、移植後は安静室にてしばらく休んでもらった後、異常がなければ帰宅していただきます。 |
| Q8: 体外受精ー胚移植にはどうして排卵誘発剤が必要なのですか? |
| A8: 自然の状態では、両側卵巣には一度にそれぞれ数個の卵子が発育し始めますが、そのうち成熟して排卵されるのは1個か2個で、他の卵子は途中で発育を停止してしまいます。IVF-ETでは移植する胚の数が多くなればなるほど妊娠率は高くなります。したがって卵巣に何も処置を加えない場合には成熟卵子は1個か多くても2個のため、成熟卵子と精子が受精してできる胚の数も当然少なくなり、妊娠率を高めることはできません。つまり妊娠率を高めるためには多くの卵子を発育・成熟させ、そしてこれらを採取して受精させ培養し子宮内に移植することが必要となります。 これに変わる治療法として卵子体外成熟方(IVM, in vitro maturation)がありますが、詳しくはこちらを御覧下さい。 |
| Q12: 胚移植はどのようにするのですか? |
| A12: まず細いビニール管に胚をゆっくりと吸い込みます。そのビニール管を子宮頚管から子宮に慎重に入れ、静かに胚を子宮内に注入します。患者さんにとっては通常の産婦人科の内診とほとんど変わるところはありません。尚、移植する胚の数は通常3個以内とされています。 |
| Q15: 体外受精ー胚移植の妊娠率(成功率)はどれくらいですか? |
| A15: 一般的に治療
1回当たり20-40%と言われています。しかし患者さんの状態は様々ですから一概には言えません。妊娠率に大きな影響を与えるのは移植する胚の数と患者さんの年齢だと言われています。移植する胚の数を多くすればするほど妊娠率は上昇しますが多胎妊娠が多くなってしまいます。また若い患者さんは妊娠しやすく、40歳以上の場合は非常に妊娠しにくいこともわかっています。したがってこの妊娠率がすべての患者さんにあてはまるわけではありません。ちなみに日本全国の施設からの報告を集計した1998年5月の日本産科婦人科学会の報告(平成8年分)では、妊娠率は対移植周期あたり22.4%となっています。 我々は少しでも多くの方がこの治療法で妊娠できるよう日々努力をしています。 |
| Q17: 体外受精ー胚移植で妊娠した場合、子供は元気に生まれてくるのでしょうか?奇形は大丈夫でしょうか? |
| A17: 死産について日本産科婦人科学会の報告では、平成6年の日本でのIVF-ETによる生産数1,311に対し、妊娠28週以後の死産数は5、妊娠20-27週の死産数は12となっており、原因の多くは早産です。妊娠28週以降の死産と出生後1週間以内の死亡を一緒にしたものを周産期死亡といい、この率は通常の妊娠でも出生の1%を少し下回る程度です。またIVFでの先天異常については、同じ報告で平成6年の日本でのIVF-ETによって生まれた先天異常をもった児は7人でその内訳は心臓奇形3、多指症2、兎唇1、染色体異常1となっています。一般的に出生直後に異常と診断される児の率は1〜2%とされていますので、IVF-ETでの先天異常率も通常の妊娠と同程度と思われます。しかし、IVF-ETによる出生児の数は一般的な統計を出すにはまだ少な過ぎますので、先天異常の問題は今後も注意深く見守っていく必要があります。 |
| Q18: 体外受精ー胚移植にかかる費用はどのくらいになるのでしょうか? |
| A18: 現在、不妊治療の内、人工授精や体外受精は保険適用外の治療法とされています。また、原則的にはそれを目的として行う検査や処置、投薬にも保険は適用できません。したがいまして当クリニックではそれらについてあらかじめ自費診療料金を設定して治療を行っております。くわしくは遠慮なく電話(082-247-6399)またはこちらまでお問い合せ下さい。 |
| Q19: 体外受精ー胚移植は2カ月以上続けてできるのでしょうか? |
| A19: Q7でお答えしたように、体外受精治療の多くは排卵誘発を伴います。それは成功率(妊娠率)を上げるためです。したがって毎周期治療を行うことは卵巣への負担を考慮すると好ましくありません。通常は3〜4周期に1回の割り合いで治療をするようになります。 |
| Q24: カウンセリング受けたいのですがどうすればいいですか? |
| A23:近年、不妊症治療において心のケアの重要性が明らかになってきました。当院でもその重要性を認識し、必要と判断した方にはカウンセリングを受けていただいています。ご希望の方は遠慮なくお申し出ください。当院と連携のあるカウンセラーまたはカウンセリングについて研修した当院スタッフをご紹介させていただきます。 |